AppleシリコンMacでWindowsを動かす!VMware FusionとParallels Desktop徹底比較
掲載日:2025年2月24日 更新日:2026年9月15日

この記事はこんな悩みや課題を抱えている人向けです
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AppleシリコンMac(M1〜M6)でWindowsを使いたいが、Boot Campが使えず方法が分からない方
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VMware FusionとParallels Desktop、どちらを選べばいいか迷っている方
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無料でWindows環境を試したい方、またはできるだけ簡単に導入したい方
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どのMac・どのチップ(M1〜M6)を選べば仮想環境が快適かを知りたい方
- Windows専用の業務アプリや軽めのゲームを、Mac1台で動かしたい方
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ARM版Windowsの「今」と、どこまで動くのか(制約)を購入前に知っておきたい方
こんにちは、Mac専門店・秋葉館のスタッフです。「AppleシリコンのMacになってから、Windowsが動かせなくなった」——店頭でも本当に多いご相談です。かつてのIntel Macで使えたBoot Campが、M1以降のMacでは利用できなくなったためですね。
ご安心ください。結論から申し上げますと、AppleシリコンMacでも仮想化ソフトを使えば、今でもきちんとWindowsを動かせます。そして選択肢は実質2つ——完全無料になったVMware Fusionと、Microsoft公認で導入が最も簡単なParallels Desktopです。
この記事では、2026年9月時点の最新バージョン(VMware Fusion Pro 26H1u1/Parallels Desktop 27)をもとに、インストール方法・比較・選び方に加えて、どのAppleシリコン(M1〜M6)を選べば快適か、そしてARM版Windowsが今どこまで実用的になったのかまで、専門店スタッフの視点でわかりやすく解説します。
1. AppleシリコンMacでWindowsを動かす仕組み
従来のIntel製CPUを搭載したMacでは、Boot Campを使ってMac上にWindowsをネイティブ動作させることができました。しかし、AppleシリコンMac(M1〜M6チップ搭載機と、A18 Proを搭載したMacBook Neo)では、CPUの設計思想(ARMアーキテクチャ)が異なるためBoot Campが利用できません。そこで登場するのが「仮想化ソフト」です。
仮想化ソフトとは、macOS上に仮想的なWindows環境(仮想マシン)を構築し、その中でWindowsを動作させるソフトウェアです。これにより、macOSとWindowsを同時に立ち上げ、Windows専用のアプリや軽めのゲームをMac上で利用できるようになります。
⚠️ 動くのはWindows 11の「ARM版」です
AppleシリコンMacで動作するのはWindows 11 ARM版です。従来のIntel版(x86/x64)Windowsとは異なり、一部のアプリやゲームに互換性の制約があります(詳しくは第8章)。とはいえ、多くのx86/x64アプリはエミュレーションで動作するため、一般的な用途では十分に実用的です。
なお、2026年に登場したMacBook Neo(A18 Proチップ)も、Parallelsのサポート記事で公式に対応機種として案内されています。M1以降のMacと同じように、Windowsの仮想マシンを動かせます。
2. 2大仮想化ソフト:VMware FusionとParallels Desktop
Mac向けの仮想化ソフトはいくつかありますが、実用面で候補になるのはVMware FusionとParallels Desktopの2つです。まずはそれぞれの特徴を押さえましょう。
VMware Fusion(完全無料)
VMware Fusionは、Broadcom(旧VMware社)が提供する仮想化ソフトです。もともと有料でしたが、2024年11月に個人・商用・教育のすべての用途で完全無料化されました。ライセンスキーも不要です。
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📌 最新バージョン:VMware Fusion Pro 26H1u1(2026年9月3日リリース)
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💰 価格:完全無料(商用利用も無料)
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🖥 対応Mac:AppleシリコンMac・Intel Macの両方
高機能なPro版が無料で使える点が最大の強みです。AppleシリコンMac上のWindows 11 ARMでDirectX 11に対応しており、軽めのWindowsゲームも動作します。
Parallels Desktop(Microsoft公認・最も簡単)
Parallels Desktopは、Alludo(旧Parallels社)が提供する仮想化ソフトです。AppleシリコンMacへのWindows 11導入方法として、Microsoftが公式にサポートしている仮想化ソリューションである点が大きな安心材料です。
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📌 最新バージョン:Parallels Desktop 27 for Mac(2026年8月25日提供開始)
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💰 価格:Standard Edition 年額11,500円/永続ライセンス 21,000円(税込・Parallels公式の価格)
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🖥 対応Mac:27からAppleシリコン専用(Intel Macで使うには26以前が必要)
macOSとの連携機能が充実しており、WindowsアプリをまるでMacアプリのように扱えるCoherenceモードや、MacとWindows間の簡単なファイル共有が特徴です。Windows 11 ARM版を自動でダウンロード・セットアップしてくれる手軽さもあります。
🆕 Parallels Desktop 27(2026年8月25日)で変わったこと
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macOS 27 Golden Gateに対応。Standard・Proのどちらのエディションでも対応します
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グラフィックスドライバがMetalベースに刷新され、OpenGLが4.1から4.3へ。M3以降のMacでは、OpenGLを使うアプリが最大2.6倍速くなりました
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M4以降のMacでSME2命令に対応。仮想マシン内のAI・機械学習の行列演算が最大7倍まで速くなります
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Appleシリコン専用になりました。Intel Macで使い続ける場合はParallels Desktop 26以前が必要です
⚠️ macOS 27 Golden Gateに上げる前に確認したいこと
macOS 27 Golden Gateは2026年9月15日に公開されました。Parallels Desktopは27が正式に対応しています。一方のVMware Fusionは、2026年9月15日時点で、Broadcomの公式ドキュメントにmacOS 27を対応ホストとして明記した記載が見当たりません(サポート対象OSの一覧そのものが更新されていない状態です)。仕事で使っている仮想マシンがある方は、macOSを上げる前に仮想マシンのバックアップを取るか、対応がはっきりするまで待つのが確実です。
3. VMware Fusionのインストール方法

VMware Fusionは無料ですが、ダウンロードにBroadcomアカウントの作成が必要です。順番に進めれば難しくありません。
ステップ1:Broadcomアカウントの作成
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Broadcom Support Portal(https://support.broadcom.com/)にアクセス
- 右上の「Register」をクリック
- メールアドレス・名前・国などの基本情報を入力
- 届いた認証メールのリンクをクリックしてアカウントを有効化
✅ ポイント
アカウントの作成・維持に費用はかかりません。ソフト本体も無料です。
ステップ2:VMware Fusionのダウンロード
- Broadcom Support Portalにログイン
- 検索ボックスに「VMware Fusion」と入力して検索
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VMware Fusion Pro の最新版を選択(2026年9月時点は「26H1u1」)
- インストーラー(DMGファイル)をダウンロード
※同じDMGがApple Silicon・Intel Mac両対応です。
ステップ3:VMware Fusionのインストール
- ダウンロードしたDMGファイルをダブルクリック
- インストーラーを起動し、画面の指示に従って進める
- ライセンスの選択画面で「個人使用のライセンス(無料)」を選択(ライセンスキーは不要)
- そのまま「続ける」をクリックして完了
ステップ4:アクセシビリティの許可
- macOSの「システム設定」を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」→「アクセシビリティ」を選択
- 「VMware Fusion」をオンにする
- 管理者パスワードを入力して許可
4. Parallels Desktopのインストール方法
Parallels Desktopは有料ですが、その分Windows 11の導入まで自動化されているのが強みです。初めての方でも迷いにくい流れです。
ステップ1:Parallels Desktopの入手
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Parallels Desktop公式サイト(https://www.parallels.com/jp/products/desktop/)にアクセス(またはAmazon・家電量販店等で購入)
- 用途に応じてエディションを選択
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Standard Edition:個人向け(年額11,500円/永続ライセンス21,000円)
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Pro Edition:開発者・ビジネス向け(年額12,900円)
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Business Edition:企業の一括管理向け(年額16,100円)
※価格は2026年9月時点の税込価格です。Parallels公式のキャンペーンや、Amazon・家電量販店などの販売店によって実売価格は変わります。旧バージョンが安く出回っていることもあるので、購入前にバージョン番号をご確認ください。
ステップ2:Parallels Desktopのインストール
- ダウンロードしたDMGファイルをダブルクリック
- 「Parallels Desktopをインストール」をダブルクリック
- 画面の指示に従ってインストール
- インストール完了後、ライセンスキー(またはアカウント)でサインイン
ステップ3:Windows 11のインストール(ほぼ自動)
Parallels Desktopが強いのは、Windows 11の入手からセットアップまでが自動化されている点です。
- Parallels Desktopを起動
- 「Windows 11を入手」をクリック
- Parallelsが自動的にWindows 11 ARM版をダウンロード
- 初期セットアップもほぼ自動で完了
5. Windows 11 ARM版のセットアップと推奨スペック
どちらのソフトでも、Windows 11 ARM版を導入する流れは共通しています。先に全体像を見ておきましょう。
【Windows 11 ARM版 導入のワークフロー】
1. 仮想化ソフトを起動
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2.「MicrosoftからWindowsを取得」を選択
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3. Windows 11 ARM版を自動ダウンロード
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4. 仮想マシンの設定(メモリ・ストレージ・コア数)
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5. Windows 11セットアップ(言語・地域・サインイン)
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6. 統合ツール(VMware Tools/Parallels Tools)をインストール
仮想マシン設定の推奨値
快適さは、Macから仮想マシンにどれだけリソースを割り当てられるかで決まります。目安は次のとおりです。
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💡 秋葉館スタッフのアドバイス
仮想マシンにはMac本体のメモリを分け与えます。そのため、Mac本体のメモリは16GB以上を目安にしてください。8GBのMacでもWindowsは起動しますが、macOSとWindowsを同時に動かすと余裕が少なくなりがちです。これから仮想環境用にMacを選ぶなら、メモリ容量を最優先で考えてください(第10章で具体的な選び方をご紹介します)。
統合ツール(VMware Tools/Parallels Tools)は必ず入れる
Windows 11のインストール後は、必ず統合ツールをインストールしましょう。これにより、画面解像度の自動調整、Mac⇄Windows間のコピー&ペースト、ドラッグ&ドロップなどが使えるようになります。
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VMware Toolsの場合:メニューバー「仮想マシン」→「VMware Toolsのインストール」
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Parallels Toolsの場合:通常は自動インストール。手動なら「アクション」→「Parallels Toolsのインストール」
6. 徹底比較:VMware Fusion vs Parallels Desktop
基本仕様の比較
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機能の比較
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Parallelsの独自機能:Coherenceモード
Coherenceモードは、Windowsのデスクトップ画面を隠し、WindowsアプリをMacアプリのようにDock上で扱える機能です。WindowsとmacOSの境目を意識せずに使いたい方に向いています。
⚠️ 両ソフト共通の重要な注意点
- AppleシリコンMacで動作するのはWindows 11 ARM版のみです
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両ソフトともDirectX 12を必要とする最新ゲームには非対応です
- ARM版Windowsは多くのx86/x64アプリをエミュレーションで動作できます
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Windowsのライセンス(プロダクトキー)は別途必要です
7. どちらを選ぶべきか?
VMware Fusionがおすすめの方
- 💰 まず無料でWindows環境を試したい(ソフト自体は完全無料)
- 💼 商用利用を無料で済ませたい
- 🔧 細かいカスタマイズや設定を自分で調整したい
- 🖥 Intel Macでも同じソフトを使い続けたい
Parallels Desktopがおすすめの方
- 🔰 初心者で、とにかく簡単に導入したい
- 🤝 macOSとの連携を重視したい(Coherenceモードなど)
- 🏢 Microsoft公式サポートの安心感がほしい
- 🆕 macOS 27 Golden Gateにもう上げている/すぐ上げたい
- ⚡ セットアップの手間を最小にしたい
【かんたん選択フローチャート】
まず費用をかけたくない? → VMware Fusion(無料)
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とにかく簡単・macOS連携重視? → Parallels Desktop
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Microsoft公式サポートが必要? → Parallels Desktop
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macOS 27 Golden Gateで使う? → Parallels Desktop 27
💡 秋葉館スタッフのアドバイス
macOSがTahoe 26のままなら、まず無料のVMware Fusionを試すのがおすすめです。使ってみて「もっと手軽に、macOSと一体で使いたい」と感じたらParallels Desktopへ、という順番なら失敗がありません。すでにmacOS 27 Golden Gateに上げている方は、対応が明記されているParallels Desktop 27から入るほうが確実です。どちらもWindowsライセンスは別途必要な点だけ、先に押さえておきましょう。
8. Windows 11 ARM版の制約
AppleシリコンMacで動くのはWindows 11 ARM版です。多くのアプリはエミュレーションで動きますが、できること・できないことを購入前に把握しておきましょう。
アプリ・ゲームの対応状況
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✅ 対応しているもの:DirectX 9/10/11、OpenGL 4.1程度まで(Parallels Desktop 27は4.3に対応)、2D描画、軽量3Dアプリ、一般的な業務アプリ
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❌ 対応が難しいもの:DirectX 12必須ゲーム、最新AAAタイトル、VR/AR、特殊USBデバイス
9. ARM版Windowsの「今」:なぜ実用段階に入ったのか

「ARM版Windowsは動くけれど遅い、対応アプリも少ない」——これは少し前までの話です。ここ数年で状況は大きく変わり、AppleシリコンMacで仮想Windowsを動かす体験も、以前より確実に良くなっています。何が変わったのかを見ていきます。
転機になった2つの出来事(2024年)
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Snapdragon Xの登場:2024年、QualcommがWindows向けの高性能ARMチップ「Snapdragon X Elite / Plus」を投入しました。AppleのM1チップがMacを一変させたのと同じように、Windows PCにも省電力で高性能なARMの波が本格的にやってきた、という位置づけです。
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新エミュレータ「Prism」:同じく2024年、Windows 11 24H2に新しいエミュレータ「Prism」が搭載され、従来型(x86/x64)アプリのエミュレーション速度が大幅に向上しました。
💡 これがMacユーザーにも効く理由
AppleシリコンMacで動かすのも、同じARM版のWindows 11です。だからARMネイティブ対応アプリ(ブラウザ・Office・主要ツール類)の増加という恩恵を、Mac上の仮想Windowsでもそのまま受けられます。しかもApple SiliconもARM系のため、ARM版Windows本体やネイティブアプリは翻訳を挟まず"ほぼネイティブ"の速さで動きます(ここは仮想化の大きな強みです)。
⚠️ 「Prismで何でも速い」わけではない(Macでの注意)
従来型(x86/x64)アプリを動かすときに働くのが新エミュレータPrismです。Apple Siliconは高速なので一般的な業務アプリなら体感は軽快ですが、PrismはQualcomm Snapdragon向けに最適化されており、一部の高速化機能はSnapdragon専用のハードウェアに依存します。そのためMac上の仮想環境では、最新Prism最適化の恩恵を丸ごとは受けられません。加えてAVX2などを多用する重い処理は苦手です。「ARMネイティブ=速い/一般的なx86・x64アプリ=実用的/重いx64・最新ゲーム=苦手」という温度感で捉えるのが正確です。
仮想マシンに入るWindows 11のバージョン
2026年2月にWindows 11 26H1が登場しましたが、これはSnapdragon X2を搭載した新品のARM機に、最初から入った状態で出荷されるための版です。Microsoftの公式ドキュメントに「既存の端末へのアップデートとしては提供しない」と明記されています。
そのため、Mac上の仮想マシンに導入されるWindows 11は、これまでどおり25H2です。次の年次アップデート(26H2)は2026年9月15日時点でまだ一般提供前で、公開されれば仮想マシンでもそのまま上げられます。「26H1が出たのに自分の仮想マシンは25H2のままだ」という状態は正常なので、慌てて入れ替える必要はありません。
ライバルARM CPUと、これからの広がり
AppleシリコンのライバルにあたるWindows向けARMチップは、今まさに競争が本格化しています。
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ARMはもはや、Windowsの世界でも主流の一角になりつつあります。この流れは、AppleシリコンMacでWindowsを動かすという選択を、以前よりずっと現実的なものにしてくれています。
💡 注目:NVIDIAの参入「N1X(RTX Spark)」
GPUで有名なNVIDIAが、MediaTek製のARM CPUとRTX 5070級のGPU(CUDA対応)を組み合わせたチップ「N1X」——NVIDIAが「RTX Spark」とも呼ぶ製品——でWindows PCに参入する計画を進めています。ゲームやローカルAIに強いARMノートとして、AppleシリコンMacBookの強力なライバルになりそうです。
※ただし投入時期は繰り返し後ろ倒しになっており、2026年9月時点で搭載機の一般発売はまだ始まっていません。各種報道では、量産機が広く出回るのは2027年になるとみられています(NVIDIAからの正式な発売日の告知はありません)。
ARM版Windowsが成熟すると、Macはどうなる?
こうした流れが進むほど、AppleシリコンMacでWindowsを使う体験は、かつてのBoot Campに近い——見方によってはそれ以上の——手軽さに近づいていきます。変わるのは次の3点です。
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ARMネイティブ対応アプリが増える:エミュレーションに頼らず、そのまま速く動くアプリが増加します。
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エミュも速い:従来型(x86/x64)アプリもPrismで高速に動くため、「動かない・遅い」場面が減ります。
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再起動が要らない:Boot CampはmacOSとWindowsの切り替えに再起動が必要でしたが、仮想化ならmacOSと同時に使えます。この点はむしろBoot Campより便利です。
⚠️ ただし制約は引き続き残ります
Boot Campはハードを直接使う仕組みだったのに対し、仮想化はあくまでmacOS上でWindowsを動かす方式です。そのためDirectX 12必須の最新ゲームや特殊ドライバーが動きにくい点は今後も変わりません(第8章の対応状況をご確認ください)。「一般的なアプリや軽いゲームは快適、最新の重いゲームは苦手」という前提は引き続き持っておきましょう。
10. どのAppleシリコンを選ぶ?仮想環境向けチップ選びと中古MacBook【秋葉館】
「仮想環境のために、最新のM6を買わないとダメ?」——よくいただく質問ですが、答えはいいえです。仮想環境で本当に効いてくるのは、チップの世代よりもメモリ(ユニファイドメモリ)の容量だからです。
チップの速さより「メモリ」が効く
仮想マシンには、Mac本体のメモリを分け与えて動かします。macOSとWindowsを同時に動かすことになるため、体感速度を左右するのは搭載メモリの量です。メモリ16GB以上を最優先で選びましょう(VMに8GB+macOSに8GB以上、が目安)。
世代別の目安
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※積めるメモリの上限は、2026年9月時点でM5=32GB/M6=32GB/M5 Pro=64GB/M5 Max=128GB/M5 Ultra=512GBです(Apple公式)。Pro / Max / Ultra系は、複数の仮想マシンを同時に動かす、重い業務や開発で使う、といった用途に有利です。Appleシリコンのメモリは後から増設できませんので、購入時に決めてください。
💡 中古のM1でも、最新のmacOS 27 Golden Gateに上がります
2026年9月15日に公開されたmacOS 27 Golden Gateは、Appleシリコン専用です。Intel Macは全機種が対象外になりましたが、裏を返せばM1以降のMacはすべて対象で、2020年のM1 MacBook Airも含まれます。中古で買ったM1機でも最新のmacOSが使え、仮想化ソフトの最新版もそのまま動きます。macOS 27の新機能と対応機種は、こちらの記事で詳しくまとめています。
💡 秋葉館スタッフの結論
Windowsを仮想環境で使うことが目的なら、最新のM6やM5 Maxは必須ではありません。メモリ16GB以上のM1〜M3世代の中古が、価格と実用性のバランスで最もおすすめです。浮いた予算はメモリ・ストレージの容量アップに回すほうが、体感に効きます。逆に、複数VMや重い業務で常用するならPro系+24GB以上を狙ってください。
おすすめは中古のMacBook Pro / Air
以前はデスクトップの中古Mac miniもおすすめしていましたが、近年はAI用途の需要で中古Mac miniの在庫が非常に薄い状況が続いています。入手のしやすさと選択肢の豊富さから、今おすすめしたいのは中古のMacBook(Air/Pro)です。
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MacBook Air:ファンレスで静かかつ軽量。事務中心で、たまにWindowsを使う程度ならこれで十分です(メモリ16GBのモデルを選びましょう)。
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MacBook Pro:Pro/Max系や大容量メモリも選べ、重い業務や複数VMにも対応。放熱に余裕があり、長時間の連続作業でも安定します。
中古MacBook Air 一覧を見る
中古MacBook Pro 一覧を見る
※仮想化ソフトが使えるのはApple Silicon(M1以降)のMacです。中古品は1点ごとに状態・スペック・価格が異なり、在庫は随時入れ替わります。Apple Silicon・メモリ16GB以上・ストレージ512GB以上を目安に、最新の在庫と価格は各一覧ページでご確認ください。
まとめ
VMware Fusionは、完全無料で商用利用もでき、Intel Macでも使える点が効いてきます。コストをかけずにWindows環境を用意したい方や、まず試してみたい方に向いています。
Parallels Desktop 27は、導入の簡単さ、強力なmacOS連携、Microsoft公式サポートという安心感があります。2026年9月15日に公開されたmacOS 27 Golden Gateに正式対応しているのも、いま選ぶ理由になります。初心者の方や、業務でしっかり使いたい方におすすめです。
Mac選びの観点では、仮想Windowsが目的なら最新世代にこだわる必要はなく、メモリ16GB以上のM1〜M3中古MacBookがコスパ最適解。そしてSnapdragon XやPrismの登場でARM版Windows自体が実用段階に入った今、AppleシリコンMacでWindowsを動かす選択は、以前よりずっと現実的になっています。
💡 迷ったときの順番
macOSがTahoe 26のままなら、まずは無料のVMware Fusionを試し、必要に応じてParallels Desktopを検討する——この順番なら、コストを抑えつつ自分に合う環境を見つけられます。すでにmacOS 27 Golden Gateに上げている方は、対応が明記されているParallels Desktop 27から入るのが確実です。
🚨 重要:Windowsライセンスについて
どちらの仮想化ソフトを使う場合でも、Windows 11のライセンス(プロダクトキー)は別途購入が必要です。仮想化ソフトはあくまで「Windowsを動かす器」であり、Windows本体のライセンスは含まれていません。
※本記事の情報は執筆時点(2026年9月)のものです。製品仕様・価格・OS対応状況は変更される場合がありますので、最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。macOSは2026年9月15日に公開された macOS 27 Golden Gate を前提に記載しています。