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iOS 27の新機能まとめ
対応は34機種、AIが使えるのは15機種、最上位のAIは6機種だけ

iOS 27の新機能まとめ/対応は34機種、AIが使えるのは15機種、最上位のAIは6機種だけのアイキャッチ画像


この記事はこんな悩みや課題を抱えている人向けです

  • 「自分のiPhoneは対応しているのか」をはっきり確かめたい方
  • iOS 27で何が変わるのかを、まとめて知りたい方
  • 新しいSiri AIがいつから日本語で使えるのかを知りたい方
  • 「27に上げたのにAI機能が出てこない」という状態を避けたい方
  • 中古のiPhoneを買うつもりで、どのモデルを選べばいいか迷っている方

こんにちは、Mac専門店・秋葉館のスタッフです。iOS 27は9月15日(火)に公開されました。店頭でもご相談が増えています。

iOS 27で対象外になるiPhoneは、1機種もありません。いまiOS 26が動いているなら、そのまま27に上がれます。この点は心配いりません。

ややこしいのはその先です。27の主役は、生まれ変わったSiriことSiri AI。Appleは公式サイトのいちばん上にこれを置いています。ところがそれが使えるのは34機種のうち15機種だけ。しかも日本語で使えるようになるのは10月からで、こちらもベータ版です。

iOS 27には上がれるがApple Intelligenceは使えないiPhoneがあることを表すイメージイラスト

線引きも1本ではありません。「27に上げられるか」「AIが使えるか」「そのAIをどこまで使えるか」の3段に分かれています。この記事では、まず対応機種をはっきりさせたうえで、27で何が変わるのかをApple公式が並べている順に整理し、3段の違いを早見表にします。AIが使えない機種でも上げる価値は十分にあるということも、あわせてご説明します。

💡 3秒でわかるまとめ
  • iOS 27は2026年9月15日(火)公開・無償
  • 対応するのは全34機種。切り捨てられた機種はゼロで、歴代最多
  • 下限はiPhone 11/iPhone SE(第2世代)。XS・XR以前は、すでにiOS 26の時点で対象外
  • 主役のSiri AIは英語のベータ版から。日本語は10月からの予定で、こちらもベータ版です
  • カメラのSiriモードはいまは英語設定が必要。10月の日本語対応に含まれる見込みです
  • Apple Intelligenceが使えるのは15機種だけ。iPhone 16以降の全モデルと、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxのみ
  • iPhone 15(無印)・15 Plusは、27に上がれてもAIは使えません。ここが最大の誤解ポイント
  • さらに最も強力なオンデバイスAIは6機種だけ(18 Pro/18 Pro Max/Duo/17 Pro/17 Pro Max/Air)。iPhone 17(無印)は外れます
  • AI非対応でも恩恵はあります。Appleはアプリ起動の最大30%高速化を、AI非対応のiPhone 11 Pro Maxで測っています

1. 対応機種は全34機種、切り捨てはゼロ

Appleが公開している対応機種は次のとおりです。

表1:iOS 27に対応するiPhone(全34機種)

→ 横にスクロールできます

シリーズ iOS 27に対応する機種
iPhone Duo iPhone Duo(折りたためるモデル)
iPhone 18 18 Pro Max/18 Pro
iPhone 17 17 Pro Max/17 Pro/17/17e/iPhone Air
iPhone 16 16 Pro Max/16 Pro/16 Plus/16/16e
iPhone 15 15 Pro Max/15 Pro/15 Plus/15
iPhone 14 14 Pro Max/14 Pro/14 Plus/14
iPhone 13 13 Pro Max/13 Pro/13/13 mini
iPhone 12 12 Pro Max/12 Pro/12/12 mini
iPhone 11 11 Pro Max/11 Pro/11
iPhone SE 第2世代/第3世代

34機種のうち31機種は、iOS 26の対応機種とまったく同じです。毎年のiOSアップデートではたいてい古い機種がいくつか外れますが、今回はその動きがありませんでした。ちなみに前回のiOS 26では、iPhone XS・XS Max・XRの3機種が対象外になっています。

増えた3機種は、2026年9月10日に発表されたiPhone Duo・iPhone 18 Pro・iPhone 18 Pro Maxです。この3機種はiOS 27を搭載して発売されるので、iOS 26の対応機種リストには載りません。iOS 27は34機種となり、歴代でもっとも多くのiPhoneに対応するiOSになりました(iOS 26は31機種、iOS 18は29機種)。

下限はiPhone 11とiPhone SE(第2世代)。どちらも2019〜2020年のモデルなので、6〜7年前の機種がまだ現役でいられる計算です。

なおiPhone Duoの発売は10月23日で、出荷時に搭載するのはiOS 27.1です。折りたたみならではの機能は、このバージョンから使えるようになります。新機種3つの中身はiPhone DuoとiPhone 18 Proが登場。Apple初の折りたたみは、噂で見ていた完成度を超えてきましたで詳しくご説明しています。

💡 iPhone 11は「8世代分」の最新OSを受け取ることになります

iPhone 11は2019年にiOS 13を搭載して発売されました。そこから14、15、16、17、18、26、27と8世代分——途中で版数が18から26へ飛んでいるので、数字の差ではなく回数で数えています。長寿で知られたiPhone 6sはiOS 9から15までの7世代でしたから、iPhone 11とSE(第2世代)はそれを上回ります。

中古を選ぶうえでは心強い材料です。ただし来年のiOS 28で外れる可能性は当然あります。A13世代はそれだけ長く粘っている、という理解が正確です。

⚠️ iOS 26の時点ですでに外れている機種

今回27で外れた機種はありませんが、それより前に外れた機種は当然27にも上がれません。

  • iPhone XS/XS Max/XR(iOS 26で対象外に)
  • iPhone X/8/8 Plus以前
  • iPhone SE(第1世代)

自分の機種名を確かめる方法

機種名がはっきりしない場合は、「設定」→「一般」→「情報」を開いてください。「機種名」の欄に正式なモデル名が表示されます。

iPhoneの設定>一般>情報で「機種名」を確認する画面
✕ 閉じる

2. 主役はSiri AI。日本語は10月からです

ここからが27の中身です。Appleは公式サイトで、iOS 27の紹介をSiri AIから始めています。「iPhoneのSiri AI」という節だけで8つの機能が並びます。この章から第5章までは、Apple公式の節の順に合わせました。

「会話できるアシスタント」に作り直されました

Appleの説明は「Apple Intelligenceによる会話型のAIアシスタント」です。話しかけるだけでなく、タイプ入力でも使えます。自由に質問したり、外出先でアイデアをブレインストーミングしたり、会話のやり取りを続けられます。

表の「条件」は、その機能だけに付く追加の条件です。Siri AI全体に共通する条件(ベータ版・言語・使用回数)は、このあとの表3にまとめました。

表2:iPhoneのSiri AIでできること(Apple公式の8項目)

→ 横にスクロールできます

機能 何ができるか 条件
会話する 質問する、アイデアをブレインストーミングする、自然なやり取りを続ける
探しものを見つける 何年も前の写真、受信トレイに埋もれたEメール、iPhoneに保存したメモを、頼むだけで探し出す
アプリの中で操作する 送ったばかりのメッセージを編集する、車の中で聴いている曲をワークアウトのプレイリストに足す
オンラインの知識を引く 調べごとから、レシピやおすすめのレストランまで、ウェブの情報をもとに答える
Siriアプリ 会話が1か所に集まる。iPhoneで質問した続きをiPadで再開できる。ピン留めもできる
カメラのSiriモード ワンタップで、周りにあるものを検索したり、質問したり、操作したりできる iPhoneの言語を英語に設定する必要あり
話し方のカスタマイズ 声を選び、ピッチ・速度・トーン・アクセントを好みに合わせて調整する 6機種のみ(第6章)
文章作りのサポート 一から下書きを作る、書いた文章に意見をもらう。メッセージとメールでは自分の文体・句読点・トーンに合わせる

カメラのSiriモードは、iPhoneならではの機能です

カメラアプリにSiriモードが加わりました。カメラを向けているものについて、ワンタップで検索したり質問したりできます。公式の説明は「Siriモードとビジュアルインテリジェンスを使って」。Macには無い、iPhoneだけの機能です。

⚠️ カメラのSiriモードは、いまは英語設定が必要です

脚注に「デバイスの言語を対応する英語に設定する必要があります」とあります。iPhoneを日本語で使っているかぎり、いまは出てきません。

この英語という条件は、カメラのSiriモードだけのものではありません。2026年6月8日のSiri AI発表に「Siri AIには、製品間で会話の履歴を確認できる専用アプリや、拡張されたビジュアルインテリジェンスの体験、作文のための統合ツールも含まれています」とあるとおり、これはSiri AIの一部です。そのSiri AI自体が、英語に設定した人向けのベータ版から始まりました。

同じ発表には「さらに多くの言語への対応を迅速に拡大する予定」とも書かれています。その第一弾が10月の日本語ですから、カメラのSiriモードもあわせて使えるようになるとみています。

Siriアプリで、iPhoneの続きをiPadやMacで

Siri専用のアプリが加わりました。Siriとの会話が1か所に集まるので、iPhoneで質問した続きを、iPadやMacで再開できます。よく使う会話はピン留めしておけます。

表3:Siri AIを使う前に知っておく条件

→ 横にスクロールできます

項目 Appleの記載
提供のしかた ベータ版(iOS 27・iPadOS 27・macOS 27・watchOS 27・visionOS 27)
言語 最初は英語。日本語は10月からの予定。こちらもベータ版
カメラのSiriモード デバイスの言語を英語に設定する必要がある
話し方のカスタマイズ iPhone 18 Pro/18 Pro Max/Duo/17 Pro/17 Pro Max/Air の6機種
使用回数 Siri AI、写真編集、Image Playground、ショートカットなど、サーバ側のモデルを使う機能は1日の使用回数に制限あり。「今後、有料で拡大する予定」

使用回数の制限は、写真編集やImage Playgroundだけの話ではありません。Siri AI本体も対象に含まれています。1日あたりの回数は「機能、リクエストの複雑さ、システムへの負荷」などで変わるとされていて、具体的な数字は公表されていません。

⚠️ 【重要】新しいSiriの日本語対応は「10月」の予定です

2026年9月14日の発表に「Siriのまったく新しいバージョンであるSiri AIを、10月より、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に加えて日本語でもベータ版で提供開始する」とあります。27に上げた当日から、日本語のSiri AIが使えるわけではありません。

前回も英語からでした。Apple Intelligence自体、2024年10月のiOS 18.1で英語から始まり、日本語に対応したのは2025年3月31日のiOS 18.4です。およそ5か月かかりました。今回はAppleが10月と明記しているぶん、待ち時間はずっと短く見込めます。

なおApple Intelligence自体は前から日本語に対応しています。入れ替わったのはSiriのほうで、そこが英語から始まる、という切り分けです。


3. アプリ上のApple Intelligence

Siriの外でも、使い慣れたアプリの中でApple Intelligenceが動きます。Appleが「アプリ上のApple Intelligence」の節に挙げているのは次の7つで、機能ごとに条件が違います。

表4:アプリ上のApple Intelligenceと、その条件

→ 横にスクロールできます

アプリ・機能 できること 条件
写真編集 空間リフレームで撮影後に構図を変える。拡張ツールで写る範囲を広げる。クリーンアップで大きなものも消す 使用回数の制限あり
Image Playground 写真のようにリアルな画像を含め、あらゆるスタイルで生成できる。編集や変換は説明を入力するだけ 使用回数の制限あり
メッセージ・メールの提案 会話の文脈に応じて、カレンダーへの追加や写真の検索をワンタップで提案する 英語のみ(メッセージ側は今後のアップデート)
通話のコンテクスト 法人の番号に電話をかけると、メールにあるフライトの予約コードなど関連する情報を先回りして表示する
Safari タブがトピックごとに自動でグループ化される。「通知を受け取る」で値下がりや再入荷を知らせる
パスワード 脆弱なパスワードや漏洩したパスワードを警告し、代わりに更新する 今後のアップデートで対応予定
ショートカット やりたいことを説明するだけで、複数のアプリのアクションを組み立ててくれる 使用回数の制限あり

条件が付かないのは通話のコンテクストとSafariの2つだけです。パスワードアプリの自動更新に至っては、まだ提供されていません。機能の紹介こそありますが、すぐ下に小さく「今後のソフトウェアアップデートで対応予定」と付いています。9月15日に上げても、この機能は画面に出てきません。


4. 子どもの安全

27の紹介では、Siri AI、アプリ上のApple Intelligenceに続いて「子どもの安全」が独立した柱になっています。ここはAI非対応の機種でも効きます。お子さんにiPhoneを持たせているご家庭には、AIの話よりこちらのほうが重要かもしれません。

  • 基本のルールを決める … 設定アシスタントで、子どもが使うシステムアプリを保護者が選べます。必須アプリに絞る、推奨セットを選ぶ、1つずつ指定する、のいずれも可能です。「承認と購入のリクエスト」で徐々に追加していくこともできます
  • 閲覧のリクエスト … 子どもが初めてのウェブサイトを開く前に、保護者の許可が要ります。保護者はメッセージアプリで中身を確かめてから承認できます。スクリーンタイムをアップグレードすると、Safariとその他のWebKitブラウザで有効になります
  • コミュニケーションの安全性 … メッセージやFaceTimeでヌードを見たり共有したりできないようにする機能です。27からは、残酷なシーンや暴力的な描写にも介入します
  • 許容時間とスケジュール … エンターテインメント、ゲーム、ソーシャルメディアといったカテゴリーごとに時間を決められます。年齢にもとづく目安のガイダンスも用意されました。曜日や時間帯で使えるアプリを決めることもできます
  • 設定のデザインを一新 … ペアレンタルコントロールの画面が作り直され、使い方の確認と権限の調整がその場でできます

5. OSのさらなる進化

速くなります(ここがAI非対応機にいちばん効きます)

Appleは高速化の数字も出しています。しかも脚注に、どの機種で測ったかまで書いてあります。

  • アプリの起動が最大30%高速化 … テストに使ったのはiPhone 11 Pro Max。AI非対応の機種です
  • 写真ライブラリへの読み込みが最大70%高速化 … iPhone 15でテスト。こちらもAI非対応
  • AirDropの転送が最大80%高速化 … iPhone 16 Plusでテスト

いずれもApple自身が2026年7〜8月に実施したテストです。3つのうち2つは、AI非対応の機種で測った数字。とくにアプリの起動は、いちばん古いiPhone 11 Pro Maxでの結果をそのまま前面に出しています。

Liquid Glassが読みやすくなります

26で導入されたLiquid Glassは、透明感が評価された一方で「文字が読みにくい」という声も少なくありませんでした。27では光の屈折がより均一になり、コントラストが上がります。アプリのアイコンもシャープになりました。加えて、透明度と色の濃さをスライダで自分で調整できるようになりました。

そのほかの変更

  • ネットワークの切り替えが滑らかに。Wi-Fiとモバイル通信の、状態の良いほうへ自然に切り替わります
  • メールの検索が賢くなり、関連性の高い結果が上に来るようになりました
  • VoiceOverに自動キャプション。観ているビデオに同期した字幕を自動生成し、別の言語への翻訳もできます
  • iCloudの共有アルバムに、AndroidやWindowsを使っている相手もiCloud.comから参加できるようになりました。フル解像度での共有にも対応します
  • 閉経周辺期と閉経期のサポート。ヘルスケアアプリの周期記録が、記録されたパターンから閉経周辺期を示唆すると通知します(40歳以上の方が対象)
  • GymKitがiPhoneに対応。トレッドミルやバイクなどの有酸素運動マシンにつなぐと、測定値をリアルタイムで見られます
  • ほかに、マップのFlyoverの精細化、AirPodsのカスタムイコライゼーション、ホームアプリの機能拡張など

6. Apple Intelligenceが使えるのは15機種だけ

iOS 27に上がれることと、iOS 27のAI機能が使えることは別の話です。この章がこの記事でいちばん誤解の多いところです。

Apple Intelligenceに対応するのは、iPhone 16以降の全モデルと、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxのみ。対応機種34のうち15機種だけです。

さらに、そのAIのなかにもう1段の線引きがあります。iOS 27で新しく加わった最も強力なオンデバイスAIモデルは、iPhone 18 Pro/18 Pro Max/iPhone Duo/17 Pro/17 Pro Max/iPhone Airの6機種だけが対象です。

つまり線引きは3段あります。1段目がiOS 27そのもの、2段目がApple Intelligence、3段目が最も強力なオンデバイスAIです。このうち1段目は、下の表にあるすべての機種が○です(切り捨てゼロなので当然そうなります)。ですので表では2段目と3段目だけを並べました。

表5:iPhoneの3段の対応早見表

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iPhone 2段目
Apple Intelligence
3段目
最も強力なオンデバイスAI
iPhone Duo/18 Pro/18 Pro Max
17 Pro/17 Pro Max/Air
17/17e ×
16 Pro Max/16 Pro/16 Plus/16/16e ×
15 Pro/15 Pro Max ×
15/15 Plus × ×
14シリーズ × ×
13シリーズ × ×
12シリーズ × ×
11シリーズ × ×
SE(第2世代・第3世代) × ×
🚨 【重要】iPhone 15は「無印」と「Pro」で分かれます

注意が必要なのがiPhone 15です。同じ15シリーズでも、Pro/Pro MaxはAIが使えて、無印と15 Plusは使えません。搭載しているチップの世代が違うためです(15 ProはA17 Pro、15無印はA16)。

中古で「iPhone 15」を探すときは、Proかどうかで機能が変わることを必ず確認してください。ここを見落とすと、「27に上げたのにAI機能が出てこない」ということになります。

3段目の正体は「Proのチップを積んだ機種」です

3段目の顔ぶれを見ると、不思議に思われるかもしれません。上位のiPhone 17(無印)が外れているのに、薄さを売りにしたiPhone Airが入っているのです。

搭載チップで並べ替えると、きれいに揃います。iPhone Duoと18 Pro/18 Pro MaxはA20 Pro、iPhone Airと17 Pro/17 Pro MaxはA19 Pro、iPhone 17だけがA19。Airは薄さのためにGPUのコアが1つ少ないA19 Proですが、条件は満たしています。

そして本当の条件はチップ名ではなくメモリ量です。Appleは同じ脚注で、iPadについては「M4以降と12GB以上のユニファイドメモリ」、Macについては「M3以降と12GB以上」と書いています。AppleはiPhoneの搭載メモリを公表していませんが、分解調査などの報道ではA19が8GB、A19 Proが12GBとされており、数字が噛み合います。

とはいえ、お手元のiPhoneで確かめるときはメモリ量ではなく機種名で判断するのが確実です。そしてApple公式サイトで3段目の条件が付いている機能は、いまのところSiriの話し方のカスタマイズ(ピッチ・速度・トーン・アクセントの調整)のひとつだけです。

💡 秋葉館の考察:なぜ12GBという数字なのか、この先どうなるのか

ここからは事実ではなく、当店の見立てとしてお読みください。

引っかかるのは12GBという数字そのものです。Macに12GBのモデルは存在しません。Appleは2024年10月、MacBook Airの標準メモリを価格そのままで8GBから16GBへ引き上げ、8GBのMacの販売を終えています。Apple Intelligenceを快適に使えるように、という説明でした。Mac側の実質的な下限は16GBなのです。

つまり12GBが意味を持つのはiPhoneとiPadだけ。A19 Proの12GBを対象に入れるために、Mac基準の16GBより一段低い線が引かれた、と考えると腑に落ちます。全製品をまたぐ条件を1本の数字で書く必要があった、ということでしょう。メモリの価格が上がっている事情も、16GBを条件にしなかった理由として無関係ではないかもしれません。

この先どうなるかも気になります。Apple Intelligenceが始まったときも、対応するiPhoneは15 Pro/15 Pro Maxだけでした。それが次の世代ではiPhone 16が無印から16eまで全機種対応に広がっています。

3段目のほうは、9月10日に発表された3機種が加わって3機種から6機種になりました。増えたのは18 Pro系とDuoで、どれも上位機です。数は倍でも、無印まで下りてきてはいません。条件がメモリ12GBで、そのメモリが値上がりしている状況では、無印まで広げるかはまだ読めません。

3段目の機能がいま必要ならPro/Pro MaxかAir、そうでなければ次の世代を見てから。いずれもAppleの説明ではないので、読み物として受け取ってください。

💡 秋葉館スタッフのアドバイス:3段目は気にしなくて大丈夫です

正直に申し上げると、3段目を理由に機種を選ぶ必要はほとんどありません。対象がSiriの話し方のカスタマイズに限られており、Siri AIの中心的な機能は15機種すべてで使えます。

覚えていただきたいのは、「AI対応」と書かれていても機種によって中身が違うということだけです。カタログで「Apple Intelligence対応」と見かけたときに、全部同じではないと分かっていれば十分です。


7. AIが使えないiPhoneでも、上げる価値はあります

「AIが使えないなら、上げても意味がないのでは」と思われるかもしれません。そんなことはありません。ここまでに挙げた改善のうち、次のものは機種を問わず効きます。

表6:AI非対応の19機種にも効く改善

→ 横にスクロールできます

改善 内容
動作の高速化 アプリ起動が最大30%、写真の読み込みが最大70%、AirDropが最大80%
子どもの安全機能 「閲覧のリクエスト」、残酷なシーンへの介入、カテゴリー別の時間制限、設定アシスタント
Liquid Glassの改善 コントラストが向上し、読みやすくなる。透明度をスライダで調整できる
ネットワークの自動切り替え Wi-Fiとモバイル通信の良いほうへ自然に切り替わる
共有アルバムの対応拡大 Android・Windowsの相手とも共有できる。フル解像度での共有にも対応
セキュリティ修正 最新OSでいるあいだは修正が届き続ける

第5章で書いたとおり、Appleがアプリ起動の30%高速化を測ったのはiPhone 11 Pro Maxです。AI非対応の、7年前の機種で出した数字をApple自身が前面に置いています。

💡 秋葉館スタッフのアドバイス:判断は用途で決めてください
  • 電話・LINE・カメラ・地図が中心 → 11以降やSEで十分です。AIは使えませんが、上に挙げた改善は全部受け取れます
  • お子さんに持たせているむしろ27に上げる価値が高いです。安全機能の強化はAI非対応機でも効きます
  • AI機能を使いたい → iPhone 16以降、または15 Pro/15 Pro Max

「最新のOSが入ること」と「最新の機能が全部使えること」は別だと押さえておけば、選択を間違えません。そしていま急ぐ必要もありません。主役のSiri AIは英語のベータ版から始まり、日本語対応は10月の予定です。実際に日本語で動くのを見てから考えても遅くはありません。


コラム:iOS 27は「iOS 12の再来」かもしれません

ここまで読んで、「新機能もあるが、いちばん効くのは速くなったところでは」と感じた方もいるかもしれません。その感覚には前例があります。2018年のiOS 12です。

表7:iOS 12とiOS 27の共通点

→ 横にスクロールできます

観点 iOS 12(2018年) iOS 27(2026年)
対応機種 iOS 11と同じ(切り捨てゼロ) iOS 26の31機種を維持(切り捨てゼロ)+新機種3つで34機種
Appleが出した数字 アプリ起動40%/カメラ起動70%/キーボード表示50% アプリ起動30%/写真の読み込み70%/AirDrop 80%
保護者向け スクリーンタイムを新設 子どもの安全機能を大幅強化

「機種を切り捨てず、速度の数字を前面に出し、保護者向けの機能を足す」——この3点がそろって重なります。iOS 12は「古いiPhoneが速くなった世代」として記憶されています。iOS 27も、同じように振り返られるかもしれません。

iOS 12と違うのは、Siri AIのような看板機能があることです。27は底上げと主役交代が同時に来た世代で、その主役が日本語で動くのは10月からです。

💡 同じ「27」でも、Macとは性格が違います

macOS 27はIntel Macを全機種切り捨て、Rosetta 2にも区切りをつける「節目」のOSです。かつてPowerPCを切ったSnow Leopardと同じ立ち位置にいます。

対してiOS 27は、何も切り捨てません。Macは節目、iPhoneは底上げ。両方お使いの方は、この違いを押さえておくと判断を分けやすくなります。


8. 中古のiPhoneを選ぶなら

ここまでの線引きを、そのまま予算に落とすとこうなります。

表8:目的別の中古iPhoneの選び方

→ 横にスクロールできます

選び方 おすすめ Apple Intelligence 価格の目安(税込)
とにかく安く、27に上げたい iPhone SE(第2世代) × ¥11,800〜
バランス重視 iPhone SE(第3世代) × ¥19,800〜
大きな画面で使いたい iPhone 12/13シリーズ × ¥29,800〜
AI機能も使いたい iPhone 16シリーズ ¥79,800〜

※表示している価格は更新時点(2026年9月20日)の税込価格です。中古品は1点ごとに状態・スペック・価格が異なり、在庫は随時入れ替わります。最新の在庫と価格は各一覧ページでご確認ください。

迷ったらこれ:予算を優先するならiPhone SE(第3世代)です。A15チップで動作に余裕があり、指紋認証(Touch ID)が使えて、価格も抑えられます。AI機能まで使いたい場合はiPhone 16シリーズを選べば、機種ごとの条件で迷わずに済みます。

3段目まで狙う場合は17 Proシリーズになりますが、中古の流通量はまだごくわずかです。第6章で書いたとおり3段目の対象機能は1つだけなので、ここを理由に無理をする必要はありません。

iPhone SEシリーズ 中古を見る iPhone 16シリーズ 中古を見る 中古iPhone 全機種一覧を見る
⚠️ 中古で確認しておきたい3点
  • 機種名とProの有無:第6章のとおり、iPhone 15はProかどうかでAI対応が変わります
  • バッテリーの状態:中古は1点ごとに違います。表示されている状態をご確認ください
  • SIMロックの状態:キャリア版とSIMフリー版があります。乗り換え予定があるなら要確認です

27に上がれない機種をお使いの方へ

iPhone XS・XR以前(iPhone Xや8シリーズも含みます)をお使いの場合、iOS 27には上がれません。使い続けることもできますが、注意点があります。

🚨 【重要】サポートが終わったOSでネットを使い続けるのは避けてください

セキュリティ修正が届かなくなるためです。継続して使うなら、ネット決済やネットバンキングのような、お金や個人情報を扱う用途は新しい機種に移すことをおすすめします。用途を絞れば、古いiPhoneはまだ活躍できます。

買い替えを考えているなら、下取りは早いほうが有利です。中古iPhoneの買取価格は「最新OSが入るかどうか」で大きく変わり、対象外になった機種はその時点から評価が下がっていきます。「いつか替えるつもり」なら、いま査定に出して金額を知っておくだけでも判断材料になります。

iPhone買取ページはこちら

まとめ

iOS 27は、「上げられるか」で悩む必要がほとんどないアップデートです。悩ましいのは、主役のSiri AIがどこまで使えるかのほうです。

  • 対応は全34機種で切り捨てゼロ。いまiOS 26が動いているなら、そのまま27に上がれます
  • 主役はSiri AI。英語のベータ版から始まり、日本語は10月からの予定で、こちらもベータ版です
  • カメラのSiriモードは、いまは英語設定が必要。AppleがSiri AIの一部としている機能なので、10月の日本語対応にあわせて使えるようになる見込みです
  • アプリ上のAI機能は使用回数の制限が付くものが多く、パスワードの自動更新はまだ提供されていません
  • AIの線引きは知っておく。使えるのは15機種だけで、iPhone 15(無印)・15 Plusは対象外。最上位のAIは18 Pro/18 Pro Max/Duo/17 Pro/17 Pro Max/Airの6機種のみです
  • AI非対応でも上げる価値はあります。Appleはアプリ起動の30%高速化を、AI非対応のiPhone 11 Pro Maxで測っています
  • 中古を選ぶなら、予算重視はSE(第3世代)、AIも使うなら16シリーズ。この2択で大きく外れません

どの機種を選ぶのが「本当に損のない」判断なのかは、お使いの用途と予算で変わります。判断に迷われたら、店頭でもオンラインでもお気軽にご相談ください。

なお、同じ「27」でもMacはまったく逆の動きをしています。iPhoneは1機種も切り捨てませんでしたが、macOS 27ではIntel搭載のMacが全機種対象外になりました。iPadやApple Watchも含めた27世代の全体像は、下の関連記事にまとめてあります。


※本記事の情報は執筆時点(更新日:2026年9月20日)のものです。iOS 27は2026年9月15日に公開されました。Siri AIの日本語対応は10月に予定されています。仕様・対応機種・機能の提供時期は変更される場合があり、一部の機能は地域や言語によって利用できない場合があります。最新情報はApple公式サイトでご確認ください。


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